ヒナのページ

16日目にしてやっとかえったヒナたち、ところが彼らには試練が待ち構えていたのです…。

やっと生れたばかりのヒナ アオダイショウ、ジャックの抜けがら

 

 

 ヒナが生れて大喜びした日の午後、ジャックの脱皮した抜けがらが発見されました。次の日、いつもより早く起きて巣を見に行くと親鳥が温めていました。ほっと一安心。えさを探しに行ったあと中をのぞくとモゴモゴ動いています。ママオーナーが「ちゅんちゅん」というとなんと三羽が大きく口をあけました。
 ふと振りかえると、えさをくわえた親鳥が私たちがどくのを待っています。どうやらオスメス交代でえさを運んでいるようです。
 ごごから雨になりました。日よけのダンボールが雨よけにもなってナイスです。
 7/23 今朝はちょっと親鳥のようすが違います。おもてへ出て回りの様子をうかがうと、どうやらカラスが近くに来ているようです。私の得意のカラスの泣き声と投石で追い払うとすぐに親がもどって来ました。
 少し毛深くなっているようです。元気ですね。
 明日はこの子たちにどんな出来事が待ちうけているのでしょう。
 7/24 曇りがちの天気がつづく中、親鳥はせっせとえさを運びます。私たちが見ていると親は近づこうとしません。遠めに観察しているとじっと様子をうかがいながらすきを見てさっと来ます。
 7/25 台風7号が接近している中、束の間の晴れ間が広がりました。びっくりしたことに、今日ヒナの目がほそーく開いているのが確認できました。食欲も旺盛で、パクパク食べて大きくなっています。
 台風の接近で私たち家族も気をもんだ7/26、親鳥は相変わらずえさをせっせと運びます。雨が強くなるとヒナの上にかぶさって雨よけになります。画像ではわかりずらいと思いますが、親鳥の羽は雨でぬれています。
 ところが同じ日の夕方、いつものように羽虫を捕まえた親鳥の様子がおかしいのに気がつきました。オスはなかなか巣に近寄ろうとしません。
 よく見ると、メスはテラスの上でうろたえているようにも見えます。ママオーナーがぱっと巣を見るとヘビがやって来ているではありませんか。今にも飛びかかりそうです。これは大変です。大きさからジャックではなさそうです。このあとママオーナーはムカデ取り用のトングで頭をつかむと自分の腕に巻きつかれながらも遠くに捨ててきたそうです。こっちの母も強し!?
 翌27日、私たちにとって恐れていたことがおきてしまいました。あのヘビがまたやって来たのです。それも夜です。私たちは油断していました。巣の上にとぐろを巻いたヘビは、三羽のヒナを飲みこんでいました。私たちはその蛇を捕え、三羽を取り戻そうとしましたが時すでに遅し、命は絶たれていました。私たちはその三羽を丁重に葬りました。
 しかし、希望は絶たれたわけではありません。一羽が残ったではありませんか!私たちはこの一羽の命を守らねばなりません。親に代わって夜は私たちが命を守ることにしました。
 幸い植木ポットは取り外すことができるので、日が暮れてからは玄関に取り込みます。28日一羽になったヒナは少し淋しそうです。
 7/29、真夏の日差しがふり注ぎ、ヒナはぐったりです。娘たちは打ち水をしたり日よけを作ったり大変です。でも一番たいへんなのは、このヒナですよね。
 あまり暑そうなので霧吹きをしたのですが、ちょっとむっとしています。今日の夜もヒナを中に入れました。
 翌々日の朝、ちょっと変わった様子に驚きの歓声をあげました。ピッピが巣から出ているのです。(名前を突然ピッピとしました) “プチ巣立ち”とでもいいましょうか…。
 近くにいると親鳥が近づかないので鏡を置いて反射で観察することにしました。わかりづらいのですが、えさを与えに来ています。フンを帰りに持ってかえって始末をするところがキレイずきなキセキレイ?の習性でしょうか。
 接写して見ました。もうしっかり立って眼光も鋭くなっています。どこか遠くを見つめているような…。
 この日の午後、親鳥がけたたましく鳴いたので外に出てみるとピッピが植木鉢にいないのに気が付きました。ぐるっと見まわすとテラスに飛んでいた(落ちていた)のです。これにはさすがに驚きました。私が想像していたよりちょっと早い巣立ちかもしれません。
 そおーっと捕まえると産毛は生え変わったような状態で、キセキレイらしい特徴も見せています。
 考えあぐねた結果、まだ巣立ちには早いということで、バケツに入れることにしたのです。これなら出られません。でもこのころから「ぴーぴー」とよく鳴くようになりました。
 翌8/1 ピッピの姿に風格というか、いつのまにか大人の風貌のようなものを見せるようになっています。
 思い返せば卵の発見から1ヶ月になろうとしています。もう巣立ちも近いのでしょうね。
 そんな感慨にとらわれていると、またピッピがいなくなりました。昨日あたりから親鳥の鳴き方がけたたましく、なにか、ピッピの巣立ちを促しているようにも聞こえます。えさを持ってくることも少なくなっています。
 その日の夜、とうとう、バケツからも飛び出しました。
 子どもたちみんなでピッピの羽ばたきの練習です。「1、2、3、それ!!」
 
 そんな翌8/2、親がいつものように「ピー―ピー―」と催促のあいさつ、ピッピを出すとちょっと目を離した瞬間もういなくなっていました。私はあまり探すつもりもなかったのですが、娘はあきらめられず、というか不安が先になったのでしょう、雨の中どろどろになりながらピッピの後を追いました。
 その後、オスメス二匹のキセキレイが、ピッピの巣立ちを祝うように飛びかっていました。

 

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